鉛筆画教室・ギャラリーの保谷アートスペース  

【現在改装中】西武柳沢駅より徒歩0分! 初心者でも鉛筆でリアルな絵を描く方法を丁寧に教えます。描いた作品をその場で展示できるギャラリーを併設しています。

【初心者必見】描いてみよう!鉛筆肖像画の制作工程②

制作工程 顔の描写

 

こんにちは!

前回の記事では下書きまでの手順を説明しましたので、今回からはいよいよ実際に鉛筆で絵を描いていきます。

ここからが腕の見せ所です!

 

 

利き手の下にビニールなどを敷きましょう

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前回もお話ししましたが、紙を直接触れるのは極力避けた方がいいので描いている間は常にビニールや下敷きなどを利き手の下に敷くようにしましょう。

汗を吸うと紙が変色しやすくなりますし、描写したエリアの鉛筆の粉が伸びてしまって絵が汚くなるからです。

 

最初に描く場所

さて、ではどこから描いていきましょうか。

髪?顔?それとも背景?迷ちゃいますよね。

 

正解なんてありません!

 

と言いたいところなのですが、人物画を描く場合、失敗しづらい手順があるのでご紹介していきます。

 

肖像画を描く場合、最初に描く場所はズバリ!

 

です!

 

はい。そんな大げさに言うところではないですね(笑)

 

これには3つの理由があります。

・目は人物画において重要なパーツであること

・最初に描くことで顔全体のバランスを把握しやすいこと

・目は描くのが難しく、ミスしやすいこと

 

というか、人物画で目をミスるとそこで試合終了なんですよね。

どんなに髪の毛を綺麗に描こうとも、目の大きさや位置を間違えると人物画として破綻してしまうんです。他の場所から描き始めてうまく描けたとしても、目でミスってしまうと水の泡です。万が一、目で失敗して描き直すことになった場合、時間的ロスが少ないというわけです。

 

もちろん慣れてくれば他の場所から描き始めることもできますが、初心者の方は目から描くことをお薦めします。

 

それでは描いてみましょう!

 

目の描写 1段階目

元の画像をよく見ながら、2Bくらいの鉛筆で目を描いてみましょう。

元写真よりやや薄めを意識して描いてみて下さい。

 

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あらら、全然リアルには見えませんねw

でもこれでいいのです。

 

私は目や顔を描く工程を2つのステップに分けています。

濃淡は後から調整するので、第一段階では目の位置と形、瞳の大きさがわかるレベルで描ければ大丈夫です。二重まぶたも境界がわかる程度に描きましょう。

キャッチライト(瞳の中の光っている部分)がある場合はできるだけ白いまま残しましょう。

 

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描いたら元の画像と並べて、バランスに問題がないかをよく確認しましょう。

この先の工程でも言えることですが、ある程度描くたびに絵と元画像を並べて1m以上離れた場所から観察すると良いでしょう。

 

トレースにミスがある場合はこの段階で気付けるので違和感があれば修正しましょう。

上の画像では眉毛も多少描いていますが、これはどちらでもいいと思います。

 

問題がなさそうでしたら次に進みます。

 

顔の描写 1段階目

 

続いて目の周りの肌を描いていきます。

ここで考えなければならないのが、どの鉛筆で描いていくか、です。

 

肌の明るさを決める重要な選択なので、実際に描く前に元の写真をよく観察する必要がありますが、その前に一つお話をさせて下さい。

 

下の画像をご覧ください。

 

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右がオリジナルの画像、真ん中がオリジナルをモノクロ変換した画像、左はモノクロ変換した画像の明るさを調整した画像です。

 

鉛筆画を描く際、初心者の方は元の写真をモノクロ化したものを見ながら描くと階調が把握しやすいです。

私はPhotoshop Elementsを使用しましたが、写真をモノクロ化したり明るさ調整できるソフトなら何でもいいと思います。

 

一般的に絵を描く上で、モチーフをよく観察するというのが重要といわれていますが、写真を見ながら描く鉛筆画において、重要なのは

 

写真という限られた中でどれだけ多くの情報を把握できるか

 

これに尽きると考えます。

別の記事でお話しますが、PCモニターもプリントされた写真もデータを再現できる幅には限りがあります。それに加えて人間の目には常に錯覚が付きまといますので、本当の情報を確認するというものは難しいものです。

 

私がお薦めするのは、元の写真データをよく観察する目的で画像編集ソフトを使用することです。上記の写真のように複数の写真を用意することで初めて確認できる階調があります。

よく観察した上でどのような鉛筆画にするかをイメージできるようにしましょう。

 

さて、話を戻します。

女性や子供を描く場合、肌を若干明るめに描いた方が喜んでもらえることが多いので、顔については明るめに調整した画像を基準に描こうと思います。

 

選んだ鉛筆はBです。では描いていきましょう。

 

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この段階ではそれほどシビアに塗らなくて大丈夫です。

ただ、鉛筆の粉の量がなるべく均等になるように塗っていきましょう。

 

鼻の穴や唇もざっくり描いていきます。

写真を撮り忘れてしまいましたが、下の画像のように唇は肌よりも濃い鉛筆を選びましょう。

今回の場合は2Bで描いています。

 

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とりあえずこれぐらいまで描ければ第一段階は終了です。

お疲れ様でした。

 

今回はここまでです。

まだまだリアルには見えませんが、顔の明暗がわかるレベルで描けていれば問題ありません。油絵でいうところの下塗りのような状態ですね。

次回からはさらに描き込んでいきます。

 

 

皆様が充実した鉛筆画ライフを送れることを祈っています。

 

次の記事はコチラ!

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【初心者必見】描いてみよう!鉛筆画の制作工程①

制作工程 下書きの進め方

 

さてさて、道具も揃ったことですし、さっそく鉛筆画を描いてみましょう!

 

ここでは数回の記事に分けて鉛筆画の制作過程をじっくり説明していきます。

私は肖像画がメインなので今回描いていくのは『親子の絵』ですが、基本的な流れはどんな絵でも共通する部分が多いので、皆様は人物以外の絵でも大丈夫です。

今回私が描いていくのはこんな写真です。ブログの記事で使用しても問題のないフリー素材を用意しました。

 

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はじめに用意していただきたいのは写真、もしくは画像データです。

パソコンを使用される方は描きたいものが写っている写真データを、パソコンを使用されていない方はプリントされた写真を用意しましょう。

慣れないうちはある程度鮮明で解像力が高い画像の方がいいですね。目安として人物画の場合はまつ毛が確認できるくらいの画像を選びましょう。

 

では早速解説していきます。

 

紙の準備

ケント紙をスケッチブックから一枚だけはがします。

前回の記事でご紹介したKMK KENTを使用する場合は簡単に手で一枚はがせるはずです。

この際になるべく紙の端をつまんで剥がすか、ティッシュなどを使って直接紙に触れないようにしましょう。練習なのでそこまでシビアになる必要はありませんが、紙を直接触れないようにする習慣を今のうちからつけておくと良いですね。

 

紙を一枚はがしたら、裏面に何かしらの目印をつけておきましょう。端っこの方にレ点でも入れておけばOKです。

慣れれば紙の裏表は見てわかりますし、間違って裏面に描いてもさほど問題ではありませんが、紙の種類によっては影響が出る可能性もありますのでこれも習慣づけておきましょう。

 

トレース

さて、紙を用意したら下書きです。

正確な輪郭が取れればどんな方法でも構いませんが、今回は一番手っ取り早いモニターからのトレースで進めます。

パソコンを使わない方はコンビニ等で普通紙にモノクロ印刷した写真をライトボックスに置く、もしくは明るい時間に窓に張り付けてその上からケント紙を張ってトレースしましょう。

 

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こんな感じですね。

画像を開くソフトは何でもいいですが、私はWindowsにデフォルトで入っている『フォト』で開いています。

上手く映らない場合はモニターの明るさを調整するか、適当なフリーソフトで画像の明るさやコントラストを調整してみましょう。

次回以降の工程でも触れますが、画像編集ソフトは扱えるようにしておくと非常に便利なので何かしらインストールしておくことをお薦めします。簡易的な編集から印刷までできればいいので、Photoshop等の専門ソフトまでは必要ありません。

 

紙がたるまないようにマスキングテープを四隅にしっかり貼ります。

ここでの注意点ですが、紙の端の上下左右4mmは描写しないようにしましょう!

理由は後述しますが、どんなものを描くにしても必ず空けて下さい。

 

貼り終わったら部屋の電気を消します。

 

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トレースする際に使用するのはHB位の芯が入った細めのシャーペンがやりやすいです。あくまで輪郭を取るだけなので力を入れすぎず、ゆっくり正確に描いていきましょう。

特に人物画の場合は目鼻口などの位置がずれるとそれだけでおかしい絵になるので、正確に輪郭を取る必要があります。

 

 

 

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簡単そうでしょう?

でもやってみると結構難しいと思います。最初は正確に鉛筆やシャーペンを動かすだけでもうまくいかないものです。

部屋の電気をつけると描いた輪郭線が見やすくなるなるので、こまめに確認しながら進めていきましょう。

 

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こんな感じですね。

私が人物画を描く時に注意している点は目の幅です。画像の子供の目を見ていただくとわかりますが、目の左右に縦の線を引いています。これは目の幅を間違えないようにするための工夫です。

というのも、人物の目というのは笑ったり怒ったりすると目の形は変わりますが、筋肉の構造上、目の左右の幅は変わらないのです。ご興味があればご自身で目の周りに触れながら確かめてみて下さい。

 

カッターボードへの張り付け

輪郭を描き終えたら紙をカッターボードに張り付けましょう。

カッターボードの真ん中に紙を置き、紙の端にマスキングテープを貼っていきます。

この際、紙の端から4mmの位置にテープがかかるように貼りましょう。

先ほど紙の端を4mm空けるようにお伝えしたのはこのためですが、この部分は紙の余白となります。

 

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この余白は絵を額装する際にマット紙がかかる部分なので、描写しても意味がありません。額装しない場合でも均等な余白があった方が絵がきれいにみえるので、どんな鉛筆画でも端の部分は余白を残すことを習慣づけましょう。

ちなみに4mmというのはマット紙を購入する際に元々5mm分余裕を持たせているものが多いということと、絵のバランス的な理由で4mmとしています。

額装についてはまた別の機会にお話ししようと思います。

 

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この状態が下書きの完成となります。

ここまでの手順は慣れてしまえば1時間程度でできるようになると思います。

 

 

今回の記事はここまでとします。

次の記事ではいよいよ実際に鉛筆で描いていきます。

ここまでの作業はそれほど楽しくなかったと思いますが、下書きも重要なのでしっかりマスターしておきましょう。

 

皆様が充実した鉛筆画ライフを送れることを祈っています。

 

 

次の記事はコチラ!          

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【緊急措置】やってしまった!鉛筆画にシミが付いた場合の対処法!

よし、今日はだいぶ進んだぞ!

 

あんまり根詰めてもよくないからここらでティータイムにしよう!

 

カチャン

 

・・・あ!

 

 

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やってもうたーーーー!

 

「せっかくここまで進めたのに!!もう首をくくるしか」

 

 

はい、ちょっと待って下さい。

そのシミ、まだ何とかなるかもしれません。首をくくるのは試してダメだったらにしましょう(笑)

 

というわけで、今回は鉛筆画作成中にうっかり紙を汚してしまった時の対処方法について書いてみます。

予め申し上げますが、今回の記事はかなり危険です!

全て私が試した限りでの対処方法となりますので、科学的根拠は全くありません。

修正がうまくいかなったり、状況が更に悪化する可能性がありますので、試す際は全て自己責任でお願いします。

 

今回の記事を書くにあたって、描き途中の絵に犠牲になってもらいましょう。

会社員だった頃、会社で仕事しながら描いていたカメラの絵です(仕事しろよ)

 

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紙はmuse社のKMKケントです。

描写中の鉛筆画にわざとコーヒー(ブラック)を垂らしてみました。左から1日前、1時間前、垂らした直後、とあえて時間をずらしています。また、描写エリアと白紙エリアの両方で試せるようにしました。

 

このシミを取り除いていきます。

今回検証するにあたって、5つの道具を用意しました。

・無水エタノール

・キッチンハイター

・紙やすり

・綿棒

・マスキングテープ

 

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無水エタノールは薬局などで入手できる薬品です。揮発性が高く、主に消毒などに使用します。カメラのレンズやセンサーの清掃などに使われることもあります。

 

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検証開始!!

揮発性が高いということは、紙につけても影響は少なく紙に染み込む前に汚れを落とせそうな感じがしましたので早速綿棒につけて汚れを落としてみます。

怖いのは紙は水を吸うと変なシワができていまうこと。

雨とかに濡れてゴワゴワになった本を一度は見たことがあると思います。アレですね。

 

とりあえず1時間経過したシミから落としにいきます!

 

 

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うん?

確かに染み込む前に蒸発するから水濡れシワは起きない。だけど

 

汚れがほとんど落ちていない

 

うーん。もっと多くつけてみるか?

いや、さすがに垂らしすぎるとシワができそう。

 

とりあえず、無水エタノールはあまり効果がなさそうなので、キッチンハイターを試します。

ハイターは台所で使うお馴染みの漂白剤ですね。

 

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先ほどと同じく、真ん中の汚れにチャレンジしてみます。

軽く綿棒につけて馴染ませるようにシミにつけていきます。

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おっおっおっ!

シミが取れました!

さすがハイターさん!

 

・・・だけど

 

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やはり水濡れシワが発生しました。

 

とりあえず水濡れシワを戻す方法は後で考えるとして、他の汚れを綺麗にできるかどうか試します。

 

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1日前のシミもとれました。

試した限り、1日前のシミの方が1時間前のシミよりも取れづらかったので、やはりシミがついたのに気が付いたら早めに処置をした方がよさそうです。

 

そして問題は、この水濡れシワをどうやって発生させないようにするかです。

 

そもそも水濡れシワができるのは、紙は水分を吸うと膨張し、乾くにつれて元々の形から変形しながら縮小するという性質があるから。

絵画には水張りという紙をパネルに張る技法がありますが、あれはまさに紙の水濡れシワを発生させない為の手段です。水で紙を伸ばした後に、紙が変形しながら縮小しないように固定するという方法ですね。

 

つまり、水張りと同じようなことをすれば、水濡れシワを抑えつつ汚れが落とせるのではないかと考えるわけです。水張りは紙全体を固定するのに対し、極小範囲の汚れを取るだけなら紙の一部分だけを固定するだけでもある程度効果があるはずです。

以前、水濡れした本は冷凍すればある程度シワがなくなるというを聞いたことがあります。おそらく低温状態で紙が縮小した方がシワが少なくなるということではないかと思います。

 

考えた末、以下の方法を試すことにしました。

 

染み抜きの手順

 

①汚れのついた部分の裏面からマスキングテープを張る。少し広めに張っておいた方が安心。

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②表面からハイターで汚れを取る。紙がハイターを吸いすぎないようにティッシュで調節しながら慎重に汚れを除去する。

 

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③処理をした紙をいらないスケッチブックなどに挟み、紙に圧力をかけるためにスケッチブックの周辺を輪ゴムで止める。

 

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④スケッチブックごと冷凍室に突っ込みます。面白い図ですね。

 

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⑤一晩経ったら、冷凍室から出します。スケッチブックがキンキンに冷えてます(笑)

 

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⑥常温になってから背面のマスキングテープをはがす。

 

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⑦元々描写があったところは鉛筆で再度描き込む

 

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修正完了!ビフォーアフター

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どうでしょう!

いい感じにシワを抑えつつきれいにすることができました!

※周りが鉛筆で汚れているのは元々です。

 

検証後の考察

ハイターの成分のせいなのか、若干汚れを取った部分が固くなりましたが、見た目上ではほぼわからないレベルです。

難点はハイターの匂いが紙につくことでしょうか。額装してしまえばわからないでしょうが、依頼品の場合は厳しいと思います。

 

繰り返しになりますが、試す際は自己責任でお願いします。これよりもっといい方法があると思いますし、キッチンハイターの成分が長期間保存した後に変質する可能性もあります。フィキサチーフとの化学的な関係も気になりますし、さらに踏み込んだ検証はまた機会があればやってみます。

 

むしろ、紙の染み抜きについて専門知識を持った方がこの記事をご覧になっていたら、ぜひご教授願います。正しい手順がわかれば多くの画家様に役立つお話ができると思いますので、いらっしゃいましたらメッセージを送っていただければ幸いです。

 

紙やすりを使う方法

番外編として紙やすりを使う方法を紹介します。

 

これはすごく単純な話で、紙の表面上の汚れを紙ごと削ってしまう方法になります。

この方法が使える条件は2つあります。

 

①表面上の汚れであり、裏面まで染み込んでいないこと

②人物の顔など、階調表現がシビアな場所ではないこと

 

まず、紙を裏面から見て、染み込んでいたらアウトです。削ったら穴が開いてしまいますからね。

紙やすりを使うと、紙の目が削られた状態になりますので、その場所を均等に塗るのは難しいですし、削っていない場所との境界が若干見えます。

グラデーションの上などでは行わない方がいいでしょう。

 

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このように簡単に行えますが、削れた粉が出ますし、削った部分が若干ざらつきます。

 

 

最後に

今回は紙についたシミの落とし方について触れてみました。

紹介した2つの方法はあくまで最後の手段であり、序盤の段階で汚してしまったら最初から描き直した方がいいです。完成間近の作品を汚してしまい、失意の中で破り捨てるぐらいなら一度試してほしいという気持ちで記事を書いています。

 

すごく当たり前のことですが、

 

鉛筆画の近くで飲み物を飲んだりしないようにしましょう!!

 

炭酸飲料とか、蓋を開けたときにプッシューって吹き出たりしますからね。

私は今まで一度だけレッドブルでやらかしたことがありますが、それ以降は机付近に飲み物を置かないようにしています。

 

今回は以上です。

皆様が充実した鉛筆画ライフが送れることを祈っています。