【初心者必見】どうしてリアルに描けない?鉛筆画初心者がやってしまう5つのミス その①

 初心者がやってしまうミス その①

デッサン、スケッチやクロッキーと混同している

鉛筆画を始めてみたものの、なかなかリアルに描けない。その理由の一つにそもそも描き方がリアルさを追求する描き方になっていない、というものがあります。

これを理解するにあたって『デッサン』『クロッキー』『模写』等、いくつかの言葉を知る必要があります。

まず、デッサンという言葉。絵を描かない方でも一度は聞いたことがあると思いますが、デッサンと聞くとどういうイメージを持ちますか?

 

恐らくこんな感じで・・・

こんな風な絵を描くイメージじゃないでしょうか。

デッサンとは?

この『デッサン』という言葉、実はかなり曲者で国や人によって捉え方が異なります。

デッサンとは立体的な対象物を観察し、見たままの形や陰影を鉛筆や木炭・コンテなどを使って紙に描くことです。つまり3次元の対象を2次元に描写するということになります。日本語では素描、英語ではDrawingがそれに該当します。

日本ではなぜか鉛筆で描かれた絵画=デッサンと勘違いされることが非常に多いのですが、デッサンの本来の意味や目的を考えるとこれは間違いです。

ダヴィンチ、レンブラントのデッサン

デッサンとよく混同される言葉に『スケッチ』『クロッキー』があります。

スケッチは見たものをざっくりに描くを指し、クロッキーは「速写」とも呼ばれ、動きのあるものなどを一瞬で観察して描くことを指します。どちらも下書きや修練の為に行うというのが一般的です。

 

さて、ここからが本題です。

これらデッサンやクロッキーを繰り返し行っていれば写真のようなリアルな鉛筆画が描けるようになるのでしょうか?

 

答えはNOです。

 

デッサンは絵画の修練において超重要です。極めればそれだけで作品になりますし、デッサンが上手=絵が上手といっても過言ではありません。

しかし、写真のようにリアルな鉛筆画を描くにあたって、デッサンの練習は必要ありません。そもそもやってることも目的も違うからです。

写真と写実絵画

デッサンは主に3次元の対象物を画家自身が把握して2次元で表現すること、もしくは下書きとすることが目的です。それに対してリアル鉛筆画は写真と見間違うほど細部まで描写し、それ自体を作品にすることが目的だからです。

このような写真のようにリアルな絵画は『写実絵画』という種類の絵画であり、油彩やアクリル等、画材を問わず一つのジャンルとして成立しています。

この写実絵画を創作するにあたり、多くの画家が利用するのが『写真』です。

写真というのは当然平面ですので2次元です。2次元のものを2次元に描き起こすことはデッサンではなく『模写』といいます。

 

写真を模写した作品が良いか悪いかは今回のテーマから外れてしまうので割愛しますが、単純に写真のようにリアルな絵を描きたいのであればデッサンと異なる描き方を修練する必要があります。

つまり、デッサンが上手になりたい人はデッサンの練習を、模写が上手くなりたい人は模写の練習をするべきです。

具体的な描写方法は別の記事で説明しようと思いますが、デッサンの絵とリアルな絵を比べた際に、誰が見てもすぐに気が付く点があります

なぜ写真のように見えるか?

デッサンの絵とリアルな絵の違い、それは鉛筆の密度です。

全ての絵画・映像は点の集合体です。

デジカメを使ったことがある方なら『画素』という言葉を聞いたことがあると思います。一枚の写真がいくつの点で構成されているかという数値のことですね。

私はモノクロ写真と鉛筆画の違いには4つの要素があると考えます。

これも別記事で詳しく解説しますが、一番わかりやすいのは点の隙間についてです。

人間が写真を見たときに、なぜそれを写真と認識しているか?これは写真の点の多さによるものです。

写真とは圧倒的な数の点(画素)の集まりなんですね。

最近のデジタルカメラは2000万画素、3000万画素とか平気で撮れてしまいますが、たった100万画素のカメラを使ったとしても撮れた映像は写真に見えるはずです。

これは100万画素しかなくても隙間がないからです。

仮に画素を等間隔に間引いて、隙間をたくさん作ったら一定量間引いた時点で点描のような映像になるはずです。他の処理を加えればデッサン風にもできると思います。

 

鉛筆画は鉛筆の粉を紙に付着させて濃淡を表現します。つまり写真でいうところの画素を粉で表現しているということになります。

 

鉛筆の密度が高い=写真っぽく見える

鉛筆の密度が低い=人の手で描いた絵に見える

 

もちろんリアルに見えるかどうかはこれだけで決まるわけではありませんが、これは鉛筆画の本質の一つです。

リアルに描ける鉛筆画上級者の方々はおそらく隙間を目立たなくするように様々な工夫をされているはずです。綿棒やティッシュを使用して鉛筆を伸ばす方法もこの隙間を埋める方法の一つです。

まとめ

 

写真のようにリアルな鉛筆画を描きたいのであれば、隙間を作らないように描写しましょう!

 

リアルに見せれるかは概ね理屈です。

写真を模写してリアルに見せるだけなら感性とか才能とか、本来絵を描く上で大事なものは正直あまり必要無いのです。

必要なのは感性より知識です。理詰めで描くことに尽きます。

今回はあまり触れませんでしたが、リアルを追求することだけが鉛筆画の正解ではありません。絵画においてデッサンが重要であることは言うまでもありませんし、私自身、写真模写はあくまで修練の一つだと考えています。

 

これから鉛筆画を本格的に始めようと思っている方がこの記事を読んでいただき、参考にしていただければ幸いです。

 

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