【初心者必見】どうしてリアルに描けない?鉛筆画初心者がやってしまう5つのミス その②

初心者がやってしまうミス②

正確にトレースできていない。想像で描いてしまっている

トレースとは絵や写真などの下絵を、その上から別の紙を重ねてなぞるようにして写し取る行為を指します。漫画やイラストをやる方はこのトレースという言葉を嫌う方は多いと思います。

他の方が描いた絵やイラストの構図をそのままトレースして「これは自分が考えた作品だ!」という、いわゆる『トレパク』は著作権等の侵害となるのでアウトです。

こうしたことから絵を描く方の中にはトレース(模写)に対して否定的なイメージを持つ方が多くいますが、私は作品を作る技法としてトレースすることは間違っているとは考えません。鉛筆画を描く上で写真をトレースする行為は一つのテクニックと言えます(もちろんその写真の著作権・肖像権等は守る必要がありますが)

 

絵画は結果が全てです。完成した絵を見た人が絵を評価する際に、あなたがどのような方法でその絵を描いたのかは関係ありません。トレースに限った話ではありませんが、良い作品になると思うのならどんな方法でも使いましょう。過程を気にしすぎて表現の幅が狭くなっては本末転倒です。

私が一番最初に描いた鉛筆画はA4のモノクロ写真を用意し、それを正確にA4のケント紙に模写するというものでした。ただし、トレース台などの道具は使用せず元写真の構図を全て定規で測り、正確に描き写すというものです。

鉛筆の扱い方をじっくり練習したかったのでこの方法をとりましたが、最近はこんな面倒な描き方はしていません。トレースの方法によって消費する時間は変わりますが、出来上がった作品は変わりません。自分に合った方法で取り組みましょう。

様々なトレース方法

トレースの方法もいくつかあります。

・トレース台(ライトボックス)を使用

・画像を表示したモニターに紙を張り付ける

・プロジェクターを使用

それぞれ絵の種類や大きさによってに描きやすい組み合わせがありますが、私はモニターに張り付ける方法が多いです。

プロジェクターは大きい紙にトレースする際に便利ですね。

 

 

トレースする際はに使用するのは細めのシャーペンがお薦めです。

後から消すこともよくあるので、2Hくらいの硬さで描きましょう。

 

トレースを行うにあたって全ての箇所を写す必要はありません。

暗かったり、ぼやけている部分はトレースできないこともありますので、認識できる範囲で写していきましょう。

特にトレースをシビアに行う必要があるのは肖像画・似顔絵を描く場合です。

目、鼻、口は1mmズレたら別人になります!

人間の目は普段から見慣れているのものほど、違和感に気付くようにできています。人の顔はその代表格であり、僅かなズレでも敏感に反応します。

やってる方はわかると思いますが、トレースしても微妙にずれることはよくあります。私は顔のトレースを行う際に少しでも曖昧な部分がある場合は念の為各パーツの長さや位置などを定規で測っておき、違和感に気付いた時点ですぐ修正できるようにしています。

また、人物画を描く場合は必ず顔(特に目)から描くことをお薦めします。

腕や髪の毛を先に描いてうまく描けたとしても、顔をミスったら絵として破綻しており、それまで描いた労力と時間は無駄になるからです。



先日、デッサンと鉛筆画の違いについてお話ししましたが、鉛筆画における下書きとは絵の輪郭線を取ることに当たります。

下書きなのでトレース台で写しても構わないですし、マス目をたくさん描いてトレースしても構いません。正確な輪郭線が一番取りやすい方法で行いましょう。

 

下書きが楽しいと感じられる方はそんなにいません。

どこをどれだけ細密に描き込むか?

どの部分をどの鉛筆で塗るか?

鉛筆画の本当に難しいところや楽しいところは輪郭を取り終わった後にあり、腕の見せ所はトレースすることではありません。

写真は一つの資料です

写実絵画において写真を利用することは一般的ですが、写真をそのまま模写しただけでは良い作品にはなりません。

それでも下書きが重要であることは間違いありませんので、うまく描けないという方はトレースの方法を見直してみてはいかがでしょうか。

 

皆さんの鉛筆画ライフが充実することを祈っています。

 

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