鉛筆初心者がやってしまうミスその③
鉛筆の使い分けができていない
鉛筆にはHB、Bなど濃さが異なるものが複数あることは皆さんご存じかと思います。学校では2BやHB辺りの文字が描きやすいものを使用することがほとんどです。
鉛筆には濃さ(硬度)に種類があり、硬さによって描いた際の濃さが変化します。

上記の図では4B~6Hとなっておりますが、メーカーによって数は異なります。
HはHard(硬い)という意味で10Hが最も硬く、最も薄く描写することができます。
BはBlack(黒さ)という意味で10Bが最も柔らかく、最も濃く描写することができます。
HBはHardBlack、FはFarmの略称でどちらもHとBの中間の濃さですが、Fの方がやや硬いです。
分かりやすく硬い順(薄い順)に並べると
10H~H → F → HB → B~12B
鉛筆画は基本的にこれらの硬さの異なる鉛筆を使い分けで描いていくことになりますが、初心者の方はこう思うはずです。
「そんなたくさんの鉛筆使い分けられないよ!」
「気軽に始めたいのに24本も揃えないといけないの?」
大丈夫です。そんなに使わないので安心してください。
むしろ最初は少ない種類で練習した方が上達も早くなります。
初心者の方が失敗する理由として、
・鉛筆を取り換えるのが面倒で、少ない種類の鉛筆で描こうとしている
・それぞれの鉛筆の特性を理解していないのに、たくさんの種類を使いすぎている
これらが挙げられます。
鉛筆選びをしっかりしないとせっかく丁寧に描いてもイメージ通りの作品にはなりません。
私がお薦めする鉛筆は
・マルス ルモグラフ 4H~4B
・マルス ルモグラフ ブラック 6B・8B
・シャーペンorenz(ぺんてる) 3本 HB・B・2B
特に理由がない限り、ステッドラー社の鉛筆とシャーペンしか使っていません。ほとんどの絵はこれらで描き上げています。
マルス ルモグラフ ブラック 6B・8Bはカーボン鉛筆という種類の鉛筆で暗部のグラデーションを作るのに適しています。
写真のように仕上げたい場合、深い黒をしっかり黒く表現することは重要で、特に黒髪を描くときはこれらのカーボン鉛筆を重宝します。
私はこの鉛筆で髪を描くのが大好きで、一番消費が激しい鉛筆はルモグラフブラック8Bになります。
というのもこの鉛筆、しょっちゅう折れるんです。
ただでさえ使用頻度が高いのに、削った直後に根元からボキッっとね。。。折れた芯が顔の部分で擦れた日にはこっちの心が折れそうになります。
元々軟らかい鉛筆だから仕方ないのかもしれませんし、私の削り方や筆圧に問題があるのかもしれません。
明るいところの階調を作る場合、2Hより硬い鉛筆を使用しなければいけない場合はありますが、初心者の方にはお薦めしません。
硬い鉛筆は筆圧が強いと紙を痛めやすいんです。
紙に変な跡がついてしまうと修正が難しい為、最初は2B位の柔らかい鉛筆から練習すると良いでしょう。
本格的に鉛筆画をやる場合、鉛筆はステッドラー社のルモグラフか三菱のハイユニのほぼ2択だと思います。
私はメインでステッドラーを使用しておりますが、ハイユニもいいと思います。描き心地とてもいいですし。
私の場合は鉛筆画を始めた際、何も知らずに世界堂さんに行った時に目に留まったのがステッドラーのマルスルモグラフでした。
何かを創る時に道具に愛着があるって結構大事だったりします。
いい道具を使っていると、創作意欲が湧くというかテンションが上がるというか。
それに同じ道具を使い続けた方が学習しやすいですし。
結局ハイユニとか他の鉛筆を試したのは鉛筆画を始めて1年以上後になります。
ステッドラーと三菱以外にもたくさん鉛筆は存在しますが、初めは無難にどちらかを選び、よりこだわった鉛筆を探すのはその後でも良いと思います。





